心理学用語(た行)

    • 代償行動 substitute behavior  適応機制のひとつで、本来の欲求や目標が達成困難と判明したとき、レベルの低い類似した欲求や目標を達成することで満足を得ること。
    • 対処行動 cooping behavior  ストレス状態を引き起こす刺激に立ち向かって克服しようとしたり、逃避・回避・攻撃などさまざまな方略でこれを軽減しようと試みる行動。
    • 達成動機づけ achievement motive  評価を伴う達成状況において高いレベルで目標を達成しようとする形態の動機づけ。マレーは達成要求の観点から考え、人間は独力をもって高水準の目標を達成しようとする欲求があり、これによって行動が規定されると仮定し、達成動機には成功願望と失敗恐怖の二つの欲求から構成されるとした。
    • 男根期 phallic phase  フロイトが主張する5つの性的発達段階のうち、肛門期に続く第3段階。おおむね3歳から6歳ぐらいまで。性器が性感の場所になるが、性の対象を求めるに至らない時期。異性の親への性的感情が高まり、同性の親への敵対関係を強めるエディプス期を通して、性的同一性を獲得していく。
    • 単純接触効果 mere exposure effect  以前に接触したことのある刺激には、好意を抱きやすくなるという現象。例えば、接触回数が増すにしたがって、相手に好意を増していくような現象をいう。
    • 知性化 intellectualization  防衛機制の1つ。感情や欲求を直接的・衝動的に発散せずに、合理的・理性的な判断をしながら理知的に処理していくこと。
    • チック tic  神経精神疾患のひとつ。不随意的、自動的、突発的に身体の特定の筋肉群に生じる急速な反復運動反応。音声や行動などに症状があり、原因によって器質性チックと心因性チックに分けられる。
    • 知能指数 intelligence quotient;IQ  知能検査の結果の表示法のうちの代表的な方法。知能指数は、IQ=(MA精神年齢/CA生活年齢)×100であらわされる。
    • 注意欠陥・多動性障害 attention-deficit hyper-activity disorder 略称ADHD  多動性、不注意、衝動性を症状の特徴とする発達障害のひとつ。DSM-IV-TRでは行動障害に分類されている。一般に遺伝的原因があるとされる。
    • 中心化傾向(中心傾向) central tendency  質問紙調査など心理学的な測定を行うとき、「どちらともいえない」といった刺激の範囲のほぼ中心あたりで偏りの少ない判断が生じること。
    • つきもの妄想 delusion ob possession  自分に神霊、人間、動物などがとりついているという妄想。憑依妄想ともいう。
    • 適応障害 adjustment disorder  欲求を満たされないときに葛藤や不満を生じさせないように生活することを適応というが、そのシステムがうまく作用しないで不具合が生じている状態。
    • 転換性障害 conversion disorder  心理的な葛藤によって引き起こされた身体症状が無意識の中で転換され、神経障害に似た症状となって現れる反応様式。以前は転換性ヒステリーと呼ばれていた神経症群。腕や脚が麻痺したり、あるいは体の一部で感覚が鈍くなったりする。
    • 投影(投射) projection  防衛機制のひとつ。自己が抱いている他人に対しての不都合な感情を、相手が自分に対して抱いていると思うこと。
    • 投映(影)法 projective technique  様々な意味を持つ曖昧な設問により回答者の心の内面や性質を明らかにしようとする手法。ロールシャッハ・テスト、TAT、P-Fスタディ、SCT、バウムテストなどがある。
    • 同調行動 conforming behavior  集団中の多数成員の行動と同じ行動をすること。集団の凝集性が高く構成員がその集団にとどまっていたいと願うほど、また刺激や情報があいまいで判断に確信をもてない状況ほど、強い同調行動が見られる。