心理学用語(は行)

    • バーンアウト burnuot syndrome  一つのことに没頭していた人が慢性的で絶え間ないストレスが持続すると、意欲を無くし、社会的に機能しなくなってしまう症状。燃え尽き症候群。
    • バイオフィードバック biofeedback  本来感知することのできない生理学的な指標を科学的にとらえ、対象者に知覚できるようにフィードバックして体内状態を制御する技術、技法のこと。
    • 発達加速現象 acceleration  身体的精神的な発育・発達が年齢が低くなればなるほど早く進んでいく傾向。
    • 発達課題 developmental task  人間が健全で幸福な発達をとげるために各発達段階で達成しておかなければならない課題であり、次の発達段階にスムーズに移行するために、それぞれの発達段階で習得しておくべき課題のこと。
    • 発達の最近接領域 zone of proximal development  ヴィゴツキーが提唱した概念で、子どもの知的水準は、自力で問題解決できる「今日の発達水準」と、自力ではまだ問題解決には至らない「明日の発達水準」があり、この水準のずれの範囲である「他者の援助があれば問題解決が可能な水準」のことを「発達の最近接領域」とした。教育は、「発達の最近接領域」を切り開き、その可能性をさらに発達水準として実現化するための援助を与えるものでなければならないとする。
    • パニック障害 panic disorder  強い不安感を主な症状とする精神疾患のひとつ。定型的なパニック障害は、突然生じる「パニック発作」によってはじまり、その発作が再発するのではないかとおそれる「予期不安」とそれに伴う症状の慢性化が生じる。さらに長期化するにつれて、症状が生じた時に逃れられない場面を回避して、生活範囲を限定する「広場恐怖症」が生じてくる。
    • パラノイア paranoia  内的原因から発生し、思考・意志・行動の秩序と明晰さが完全に保たれたまま徐々に発展する、持続的でゆるぎない妄想体系であると定義される精神病の一種。偏執病ともいう。
    • 反動形成 reaction formation  防衛機制のひとつ。社会的に認められない欲求が表面化し、自分の評価が低下することを恐れ、自分の本来の欲求とは正反対の態度や行動をとること。
    • ピグマリオン効果 Pygmalion effect  他者に対する意識的・無意識的な期待が相手に伝わり、期待通りになること。ピグマリオンという名前はギリシア神話からとったもの。
    • 広場恐怖 agoraphobia  空間恐怖。その場所で不安発作が起こったときに助けを得られる状況にない場所に対する恐怖症。
    • 不安 anxiety  恐れや恐怖は対象があるもの、不安は対象がない恐れのことをいうが、最近では対人不安、テスト不安など特定の対象があるものにも使用され、明確に区別はされていない。
    • ブーメラン効果 boomerang effect  説得をしようとすればするほど、説得者の説得内容とは逆の方向に意見や態度を変化させる逆効果現象。
    • フェティシズム fetishism  性的倒錯のひとつのあり方で、物品や生き物、人体の一部などに性的に引き寄せられ、性的魅惑を感じること。
    • フラストレーション frustration  欲求が何らかの障害によって阻止され、満足されない状態にあること。また、その結果生じる不快な緊張や不安、不満。欲求不満、欲求阻止、要求不満、要求阻止などともいう。
    • フラッシュバック flashback  心的外傷を受けた場合に、後々にその出来事が、突然に思い出されたり、夢に現れたりする現象。
    • プリマックの原理 premack principle  より生起率の高い行動は、より生起率の低い行動を強化する現象のこと。
    • ペニス羨望 penis envy  女児が自己の性器に不満を持ち(男児のようにペニスを持っていないことで)ペニスに対して怒りや羨望を無意識に抱くこと。
    • 防衛機制 defence mechanism  欲求不満などによって適応が出来ない状態に陥った時に、不安が動機となって行われる自我の再適応のメカニズム。
    • 補償 compensation  防衛機制のひとつ。劣等感を感じている事柄に対し、他のことで優位に立つことで劣等感を補おうとすること。例えば、勉強がダメだからスポーツに打ち込んで認められようとするなど。
    • ホスピタリズム hospitalism  乳幼児期に、何らかの事情により長期に渡って親から離され施設に入所した場合に出てくる情緒的な障害や身体的な発育の遅れなどを総称していうもの。
    • 母性剥奪 maternal deprivation  ボウルビィは、乳幼児期においては母性的な親密で継続的な関わりが存在して、母子の間に幸福感がある状態が重要であるとし、このような関わりが欠如した状態を「母性剥奪」とした。そして、このような状態は、子どもの人格発達に重大な悪影響を与えることを明らかにした。
    • 没個性化 deindividuation  集団的状況下では、いつもは抑えられていた言動、特に反社会的、攻撃的、刹那的、非合理的な言動を取りやすくなる現象のこと。暴動などにおいて、暴力行為が過激化するのは、この例である。
    • ホメオスタシス homeostasis  生体の内部や外部の環境因子の変化にかかわらず、生体の状態が一定に保たれるという性質、あるいはその状態のこと。恒常性ともいう。この例は、ホルモンの分泌や酸塩基平衡にかかわる生体の自己調節機構、体液の組成、細胞の成長、体温の調節などにみられる。