産業カウンセラー[カウンセラーの資格]

◆産業カウンセラーとは
 産業カウンセラーとは、企業や公共機関などの職場で、心理学的な手法を用いて働く人びとを支援するカウンセラーをいい、働く人が抱えている問題を自分の力で解決できるように援助することを主たる業務としています。
 産業カウンセラーの資格は、社団法人日本産業カウンセラー協会が認定しています。
 >>産業カウンセラーに関する書籍はこちらでご紹介しています。

◆産業カウンセラーの活動領域
 産業カウンセラーは、メンタルヘルス対策への援助、キャリア開発への援助、職場における人間関係開発への援助などの領域で主に活動しています。  事業主の安全配慮義務が労働者の精神衛生面まで拡大されてきている現在、企業等は労働者のメンタルヘルスに力を入れ始めており、産業カウンセラーの活動領域はますます広がっていくものと思われます。
 産業カウンセラー試験・実技試験対策マニュアル

◆受験資格
 次の各号のいずれかに該当する者は、試験を受けることができます。
 1.4年制大学学部及び大学院研究科において心理学又は心理学隣接諸科学、人間科学、人間関係学のいずれかの名称を冠する学部又は専攻(課程)の卒業者であって、次号に定めるA群からG群までの科目において、1科目を2単位以内として10科目以上、20単位以上を取得していることを要する。ただし、D群からG群の科目による取得単位は6単位以内とする。
 2.科目群は以下のとおりとする。
 A群:産業カウンセリング、カウンセリング、臨床心理学、心理療法各論(精神分析・行動療法など)の科目群
 B群:カウンセリング演習カウンセリング実習などの科目群
 C群:人格心理学、心理アセスメント法などの科目群
 D群:キャリア・カウンセリング、キャリア概論などの科目群
 E群:産業心理学、産業・組織心理学、グループダイナミックス、人間関係論などの科目群
 F群:労働法令の科目群
 G群:精神医学、精神保健、精神衛生、心身医学、ストレス学、職場のメンタルヘルスなどの科目群
 3.成年に達した者で、協会若しくは協会が他に委託して行う産業カウンセリングの学識及び技能を修得するための講座又は協会がこれと同等以上の水準にあるものとして指定した講座を修了した者

◆産業カウンセラー試験
 産業カウンセラー試験は、産業カウンセラーとして必要な基礎的学識、技能及び一般的な素養を有するかどうか判定することを目的として、学科試験及び実技試験を行なうものとされます。

1.学科試験
 例年1月に全国各地の試験会場で実施されます。
 内容は、カウンセリングに関する基礎的な学識を問うマークシート方式が40題程度、カウンセリングの基本的な事例への対応能力、及び傾聴の技法の対話分析能力を問うマークシート方式が20題程度出題されます。
 前者の出題範囲は「産業カウンセリング概論」「カウンセリングの原理及び技法」「パーソナリティ理論」「職場のメンタルヘルス」からなり、カウンセリングや心理学、及びその関連分野に関する広範かつ総合的な知識が求められます。
 後者は、逐語記録からカウンセラー及びクライエントの状態を正確に把握し、傾聴の基本である受容・共感の態度をもって適切な対応が行えるかという、カウンセリングの現場に即した実践的な知識・技能の理解が求められます。

2.実技試験
 学科試験実施後の例年1月下旬〜2月上旬に全国各地の試験会場で実施されます。時間は20分程度です。
 内容はロールプレイ及び口述の方法により、産業カウンセラーとしての基本的態度、技法の適切な活用、自己理解的側面、社会的貢献への姿勢及び認識を判定します。

3.試験免除
・試験において、学科試験又は実技試験のいずれか一方に合格した者は、試験が実施された年度の翌年度及び翌々年度の当該学科試験又は実技試験の免除を受けることができます。
・試験実施年度の産業カウンセラー養成講座を修了した者で、実技能力評価制度により面接実技能力が一定の基準に達していると試験委員会が判定した者は、実技試験免除の適用申請を行うことで実技試験が免除されます。

◆合格率
 学科試験合格率は7割程度、実技試験合格率は8割程度、総合合格率は6割台半ば前後です。

◆資格認定団体
 社団法人 日本産業カウンセラー協会
 〒105-0004 東京都港区新橋6-17-17 御成門センタービル6階
 TEL 03-3438-4568 FAX 03-3438-4487
 http://www.counselor.or.jp/